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絵画紹介「ゴダイヴァ夫人」"Lady Godiva" by John Collier

Lady Godivaはあのベルギーの有名なチョコレートブランド「ゴディバ」"Godiva"の名前の由来にもなっている。Lady Godivaは13世紀にイギリスに実在したLeofric, Earl of Merciaという貴族の妻である。この貴族はCoventryというBirminghamの近くの街の住民に重税を課していた。それを見かねたゴダイヴァ夫人は住民の税を下げるように頼んだが夫は夫人が馬に乗って裸で街を一周したら望みを聞いてやると言った。ゴダイヴァ夫人は実際にそれを成し遂げ住民を救ったのである。まずこの話で好きなのは当時の男社会で勇敢にも抑圧に反抗する強い女性像と特権階級にいながらも庶民のために自らを辱めるゴダイヴァ夫人に見られるノブレスオブリージュ"Noblesse Oblige"の信念だ。この時住民は誰も外を見てゴダイヴァ夫人の裸体を見ることはしなかった。庶民と貴族の間の絆も見られる話である。唯一覗き見をしたTomという男がいてこれが覗き見男を表すスラングのPeeping Tomの由来になったそうである。

この強き女性が気高くそして美しくも描かれており尚且つ局部は隠されながらも裸体の美とまた馬の肉体も滑らかに力強く描かれている作品"Lady. Godiva"というジョンコリアの描いた絵画が私が世界中の美術館を見て一番好きな絵画の一つである。この絵画が収容されている美術館はとても綺麗なCoventryの大聖堂の正面にある。私はたまたま友人の実家がありCoventryを訪れたがイギリスに住んでるわけでもない限りCoventryに訪れるものは少ないだろう、しかしこの絵画を見るだけでも訪れる価値のある街なので時間と余裕があればぜひ読者もイギリスを訪れた際には立ち寄ってみて欲しい。コリアの絵は他にもたくさんあるのだがこれらも素晴らしいがしかし正面から各裸体より横からのアングルが非常にコリアの色の使い方が映えていると言えるのではないだろうか?私はLady Godivaの絵画をMacbookのデスクトップ画面に設定している。いつか余裕が出たら本物を買いたいものだ。

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"Lady Godiva" by John Collier @ Herbert Art Gallery and Museum